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2005年 08月 01日
The Beatles
Magical Mystery Tour 音楽好きになるとっかかりとしてはまさしく王道ですが僕も例外なくビートルズから入り今も大好きです。 今回僕が今までたくさんいろんな音楽を聴いたうちではまったアルバムはなんだろうと思い返したら圧倒的にインスト(歌なし)の音楽ばかりでした。 といっても歌を毛嫌いしているわけではないです。 ただ歌詞をあまり聴かずに響きやサウンドに無条件に反応してしまう自分がいてインストの音楽に反応する要素が強かったということだと思います。 なので声の響きに反応すればその音楽は好きになる確率は高くなります。 そういう意味でジョンもポールもうまいへたは別にして(すごい歌のテクニシャンではないという意味で)聴いていて気持ちのいい声だなあと思い大好きです。(ビートルズの場合、それ以外の要素もたくさんありますが) 以前、歌詞を聴かないので本質的なことがわかってないから表面的で何もビートルズのことわかってないと人から言われたことがあります。 和訳など見て理解しようとしたことはあります。 ですが無条件にメロディー、音の響きに反応してしまえば歌詞の意味はとんでしまいます。 そんな僕が歌もののビートルズを語っていいのかわかりませんが マニアからすればうその聴き方かもしれませんが はまったのもまた事実なのでビートルズをあげることにしました。 というか根本的に多大な影響をうけていると思います。 ビートルズを初めて自分の意思で聴いたのは中1の夏休みに行った九州のいとこの部屋においてあったヘイジュードのシングル盤でした。 いきなり歌がはじまりそのメロディーのきれいさ、サウンドのかっこよさに心を奪われました。 そのいとこの部屋に貼ってあったビートルズのポスターを見ながら何回も何回も繰り返し聴いて“イギリスのロックバンド”というほとんど知らない世界を知ってわくわくした気持ちでした。 ポールの歌はもちろん、コーラスのハーモニー、ジョージのギターサウンド、リンゴの重たい響きのドラム、いかにもビートルズというアレンジ、コード進行…、 バンドのかっこよさをはじめて感じた時ですね。 それとこの曲は7分以上もありしつこすぎる最後の繰り返しもこんなのありなの(!)と新鮮に感じ常識にとらわれずやってしまえばなんでもありなんだなと僕の基本的な姿勢をこの曲に教えてもらったような気がします。 常識にとらわれないといえばビートルズの写真を見るとロックのスターなのになぜかメガネの人がいる…、しかも中心メンバー…、もちろんジョン・レノンですがそういう”かっこつけ”でないところが逆にメチャクチャかっこいいと子供心に強く印象に残ってます。 (たとえばタイガースはジュリーはどこまでもスターでかっこよくて岸部シローはどこまでも脇役ですよね、日本ではジョンのようなかっこよさはないような気がします。あまりいいたとえではないですが…) さて僕がビートルズで1番はまったアルバムですが”マジカル・ミステリー・ツアー”ですね。 ここを読む皆さんもよくご存知のアルバムだと思うのであまり説明の必要はないかと思いますが… このアルバムは全体を通してまさに”なんでもあり”の世界で”音のおもちゃ箱””音のコラージュ” 遊び心に満ちていてやりたい放題でしかも名曲ぞろいで本当にはまってよく聴きました。 ポールのフールオンザヒル、ペニーレインなど1回聴けば大好きになる曲、ジョンのアイアムザウォルラス、ストロベリーフィールズフォーエバー、など聴けば聴くほどはまってしまう曲… すべてがいい曲です。 特にユアマザーシュッドノウなど不思議なくらい地味な扱いを受けているような気がするのですが本当に隠れた名曲だと思います。 このアルバムはポールの一人よがりだとかこの頃からすでに不仲で解散に向かっているとかいろいろ言われていますがそういう内部の事情は抜きにして純粋に楽しめるアルバムだと思います。 King Crimson 太陽と戦慄 今まで聴いたなかで一番好きな曲はときかれたら僕は”太陽と戦慄パート2”と答えるようにしてます。 この曲に出会って?0年はたっているのですが今聴いてもかっこいいしわくわくします。 いまだにこれを超える曲はないと思っています。(並ぶ曲は他にも何曲かありますが) この曲を初めて聴いたのは高校の先輩バンドが学校の音楽室で文化祭のための練習での演奏でした。 その時はイエスの曲かなと思ったのですがとにかく頭のコードの響きが衝撃的でした。 (その先輩たちは他に“21世紀の精神異常者”や“レッド”など完璧に演奏してました。僕もあと2年たったらあのレベルに行けるのかなと思いましたが全然行けませんでした。というかいまだにいけてません。今考えると先輩たちは恐るべき高校生でした。) その後パート2がお目当てでそのオリジナルのキングクリムゾンのレコード”太陽と戦慄”を買いました。 パート2はその聴いたことのない響きと変てこなリズムで強引に展開されていく感じがまるでいびつな形をした物体が突如浮かび上がって自由に飛行してる感じがしてなんてかっこいい曲なんだと思いました。 他のたとえだと きれいで危ない 天使と悪魔が表裏一体 僕のイメージだとそんな感じがする曲です。 アルバム“太陽と戦慄”はまず1曲目の“太陽と戦慄パート1”からぶっとびです。 これをレコードで聴いたことがある方は納得してもらえると思うのですがまずレコード針を落としてしばらく音が出ないのです。 あれぇとか思ってボリュームをあげるとミニマルミュージック風のサウンド(今にして思えば)がかすかにきこえてそのままにしておくと突然ものすごい爆音になってしまいひどい目にあいます。 近所迷惑にもなります。 (CDでは最初から小さいですがしっかりきこえてるのでその心配はないですが。) どっちにしろこの曲はヘッドホンで爆音で聴くと脳みそがシェイクされたような快感(?)があると思います。 2曲目の“土曜日の本”は普通のバラードなのですがなぜかこわいです。 僕だけのイメージかもしれませんが他のプログレバンド、イエスやピンクフロイドはいかにもプログレやってるぞという展開でそういう意味でわかりやすいとも言えると思いますがクリムゾンの場合、普通の曲だったりするのにその裏側にある孤独感や恐怖や静寂などが見え隠れしてこの人たちは何を考えて音楽をしているのか謎めいていてそれが気になってさらにはまってしまうという感じで僕にとってはクリムゾンは特別な存在です。 特にこの”太陽と戦慄”は殺伐としてるような、懐かしいような、怒ってるような、ほっとしてるような、とても不思議なアルバムです。 この不思議な感じは最後の”太陽と戦慄パート2”まで続きます。 もし興味持たれたら是非聴いてみてください。 (絶対気に入ってもらえると保証はしませんが…)
by pa-seto-rius
| 2005-08-01 03:17
| はまったアルバム
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